小塚さんからの伝言があります

ノームさんのお友達、小塚さん家にお呼ばれしました。

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小塚  「佳彌さん、いらっしゃい。こうしてお話しするのは初めてですね」
佳彌  「初めましてー。ノームさん、ノームが仲良くしてもらってて有り難うございます」
小塚  「そんなに堅苦しくならなくても良いですよ。元気な人だって聞いてるから、いつものように、気楽にして下さい」
佳彌  「はい、有り難うございます」
小塚  「ほらほら、力を抜いて、ね。リラックスして下さい」
佳彌  「このお家の音楽は、いつもこういうのですか?」
小塚  「はい、民謡ですね。クラシックやジャズなんかは趣味が合わなくて」
佳彌  「こういうのも、とても落ち着きます」
小塚  「そう言っていただけると嬉しいです。どうしたって好き嫌いありますしね」
佳彌  「はい、聞いていて優しい気持ちになれそうです」
小塚  「そうですよね。これは最上川舟唄というんですけど、特にそうですよね」
佳彌  「お祭りみたいです」
小塚  「花笠音頭です。お祭りの定番ですよね」
佳彌  「うきうきしてきます」
小塚  「ところでですね、佳彌さん」
佳彌  「は、はい!」
小塚  「今日お呼びしたのは、他でもなくて、レベルの事なんですけど」
佳彌  「はい! ボクはレベル101です」
小塚  「そうですよね。ノームさんから聞いてました」
佳彌  「はい!」
小塚  「佳彌さんは、こつこつと一次職と二次職のレベル上げをしないで、いきなり三次職のレベル110になりたいって思いますか?」
佳彌  「思わないです! レベルとスキルが揃っていても、強いかもしれませんけど、レベルの低い同じ職の人に戦い方を聞かれた時に、親身になって教えてあげられなくなりそうです」
小塚  「そうですよね。同じ考えを持たれていて良かった」
佳彌  「そうなんですけど、ノームさん達に助けてもらって、ボクはたった二日間で三次職になってるんです」
小塚  「それも伺ってますよ。でもそんなこととはちょっと違うんです」
佳彌  「違いますか!?」
小塚  「もうすぐ、ログインをすると、いきなり三次職のレベル110になってしまうっていう大惨事がやってきます」
佳彌  「楽しそうです」
小塚  「楽しいと思いますか? その時は楽しいかもしれませんけど、そのまま遊び続けられないっていうジレンマと終わった後の脱力感は相当なものになる、というのが分かってます」
佳彌  「それは嫌です。困ります。しちゃ駄目です」
小塚  「ある程度遊んでいれば、そんな事は気にならないで、佳彌さんが仰ったように、楽しいだけで済みますよね。でも、それほど遊ばれていないのに、ジレンマや脱力感だけを抱いちゃったら、その人が可哀想ですよね」
佳彌  「そう思います!」
小塚  「今の佳彌さんの気持ちをノームさんやポルネさんに伝えていただけませんか?」
佳彌  「よく分かりませんけど、よく分かりました! 伝えます。帰ったらすぐに伝えます!」
小塚  「お願いしますね。佳彌さんのいつもの場所までお送りしますね。暑い中を有り難うございました」

小塚さんに聞くまでは何も知らなかった衝撃の事実でした。
とてもいけない事が始まろうとしていますね。今のECOってそれほど極端なことをしなければ駄目な事態になってしまってるのでしょうか。